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第1章 四季の行事と行事食(夏)

祇園祭(旧暦六月十五日) 伊勢市村松町

行事の内容・いわれ

 誰が吹くのか笛の音が
 あの子うつのかバチさばき
 三つたたいて六つながす
 音頭とる子に口曳の
 揃い衣裳の波がうつ
     (浜口惣七氏提供)

夏の風物詩に楽しい祇園祭礼がある。祇園は朝鮮新羅の牛頭山の神(牛頭天王、日本ではすさのおのみこと)を祭ることから天王祭ともいわれている。天王祭の起源は古く奈良時代の末から平安の始めにこの信仰がおこった。京都の八坂神社が出来た西暦八百七十五年(千百二十六年前)京都の町に疫病が流行しこれを治めるために天皇の命により祈願が行われ祭りが発祥した。以来この行事は地方の農村にまで伝わり、地方地方にあった祭りが行われるようになった。
 村松の祇園祭礼はいつ頃から始められたか定かでないが当時は田植の時期はおそく六月中頃を田植え、七月に入って雑草を取り収穫まで一段落の頃がその季節であった。
 長い梅雨も明け暑さもきびしく人々は病気にかかり易く農作物も病害虫におかされやすい時でもあり、神だのみ以外に方法のないところから京都の祇園祭礼にならって始められたと推察される。
 私達の祖先が五穀豊穣と家内安全を祈願するために残してくれた祭礼である。
(田端勇弥宜より)


行事にまつわる食べ物

村内各戸共作る寿しは普通のものであるが特に“べっこうずし”は村松町独特のもので、海岸沿いの集落でも他地区にはみられない。

料理名

べっこうずし

材料 分量
きす 中位のもの10尾
しょうゆ 2分の1カップ
みりん 大さじ3
すし飯 飯茶碗1.5杯

作り方

(1)きすは取りたての新しいものを三枚におろす。骨は使わず身の方を更に平たく半分にひらく。
(2)しょうゆの中へみりんを入れる。
(3)(2)の中へひらいたきすを浸す。好みにより浸す時間は異なるが30分〜1時間が適当。
(4)すし飯は普通ににぎり姿ずしとして、その上にしょうゆから引きあげたきすをのせる。

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